パンデミックで孤立した高齢者を楽しませるVRアプリ「Alcove for Oculus Quest」!
今回ご紹介するのは、家族向けVRアプリの活用事例です。
人々のつながりを保ち、新しい体験を楽しむVRアプリ

無料VRアプリ「Alcove for Oculus Quest」のリリースは、友人や家族と会えない高齢者を助けているといいます。
アメリカ退職者協会(AARP)は、家族向けのVR体験としてOculus Quest VRヘッドセット用のアプリを発表しています。AARP Innovation LabsとRendeverによって構築されたこのアプリは、さまざまなVRアプリのためのプラットフォームとなっており、思い出の写真や、世界旅行などを提供します。
「Alcoveのコンセプトは家族です」と、プロダクトリーダーのCezara Windrem氏は語ります。
「このVRアプリは、予算や時間、年齢、移動手段の制約に関係なく、人々がつながりを保ち、新しい体験を楽しむことができるようにします。」
高齢者を孤立から守る

Alcoveは、家族や友人との物理的な距離をバーチャル体験で埋めることで、社会的孤立や孤独感に対抗するために開発されました。
社会的孤立は高齢者の健康上の懸念を高めます。研究によると、社会的孤立が長期化すると、1 日 15 本のタバコを吸うのと同等の健康効果があり、肺疾患、心臓病、糖尿病などの既存の健康問題を悪化させる可能性があるとされています。
Alcoveのユーザーは、場所に関係なく、共有の仮想空間に大切な人を連れてきて、つながり、遊び、探索することができます。ユーザーは、コントローラーなしのVR体験をゲストに提供し、ゲストを案内することができます。また、写真やビデオをアップロードして家族の思い出を追体験したすることもできます。
Alcoveでは、チェッカーやチェス、認知ゲームなどの古典的なゲームをVRでプレイすることもでき、コンピュータや友人や家族と対戦することも可能だといいます。
VRで世界を旅する

また、ユーザーは、熱帯雨林やビーチなどの人里離れた自然の中で、ガイド付きまたはガイドなしの立体呼吸瞑想を実践することができます。オーストラリアのグレートバリアリーフでダイビングをしたり、熱気球に乗ってケニアのサファリを楽しんだり、オープンカーに乗ってアメリカを縦断したり、どの大陸にもある何百もの主要都市や目的地をバーチャルにウォークスルーしたりと、世界を旅することもできます。
AARP Innovation Labsの副社長であるRichard Robinson氏は、Alcoveは世代を超えて利用できるように設計されていると語りました。
「75 歳以上の人だけを対象にしたものではありません。他の人とコミュニケーションをとることができます。人をツアーに連れて行くこともできます。50歳以上の人は、アバターを介して自分の子供や孫と交流していることがわかります。」
高齢者の孤立問題を解決するソーシャルツールの重要性
COVID-19や地理的な原因で孤立た状況でも、交流できるソーシャルツールは非常に重要です。あらゆる年齢層の人々がVRの中でコミュニケーションを取れることは、高齢者の孤立問題を解決する一つの手段となるでしょう。
今回は、コミュニケーションツールとしてのVR活用事例をご紹介しました。VRは動きが大きく、カスタマイズの自由度も高いため、様々な業界で有効なツールとして活用することができます。抱えている課題が、もしかしたらVRで解決できることもあるかもしれません。弊社では、課題解決に向けたVR開発を行っております。VR利用をお考えの方は是非お気軽にお問い合わせください。
参照元:Alcove for Oculus Quest entertains pandemic-bound seniors with VR
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