パンデミック時に選手の競争を可能にするバーチャルリアリティ
今回ご紹介するのは、インディアナ・サッカーにおけるVR活用術です。
スポーツを安全に再開するためのバーチャルリアリティ技術の活用

非営利団体であるインディアナ・サッカーは、バーチャルリアリティ技術を用いて、地元のスポーツを安全に再開することに取り組んでいるといいます。
インディアナ・サッカーのエグゼクティブ・ディレクターであるデイブ・ガスリー氏は、仮想現実技術ソリューションの使用は、Covid-19のパンデミックにおいて有効であり、パンデミック収束後も使用することができると表明しました。
現在、インディアナサッカーの会員数は6万人を超え、様々な年齢層の人々が参加しています。選手やコーチング関係者は、すでに練習場に戻っているものの、制約があるといいます。
ガスリー氏によると、インディアナが第三波の段階に入っていた頃は、ゲームのやり方がかなり制限されていたといいます。一度に何人がピッチに立てるかという制限や、選手同士の間でボールを渡すことはできても、ボールを追いかけていくことはできないというものです。現在では、選手たちが競い合い、リーグ戦にも参加できるようになり、状況は改善されています。
バーチャルリアリティをベースにしたトレーニングシミュレーターシステム
インディアナ・サッカーは、ゲーム開発会社のRezzil社とパートナーシップを結び、バーチャルリアリティをベースにしたトレーニングシミュレーターシステムを開発しました。
シミュレータを使用するには、選手はモニターを装備したヘッドセットとシューズを装着します。選手はシミュレーターを使って練習ドリルを行い、そのセッションのデータはハレナデータなどの企業によって分析・評価されます。ハレナは、今年インディアナポリスで開催されたESports Combineイベントを担当した企業の一つです。ESports アナリティクスは、現実の生活を模したシナリオを提供するとともに、最高と最低を評価することができるサービスです。
ハレナデータの最高製品責任者であるショーン・スミス氏によると、同社はアスリートの動きを検出することができるといいます。動きのデータは、アスリートのスキルレベルを判断するために利用されます。選手の体がVRベースのシステムに慣れると、サッカーボールが自分に向かってくるのが見えるようになります。
ガスリー氏によると、広い空間を移動していなくても、VR シミュレーターでの 30 分間のセッションでさえ、プレイヤーにとってはかなり強烈なものになるとのことです。ガスリー氏によると、このシステムはすべてのプレイヤーが利用できるようになる可能性があり、当初の計画ではオリンピック開発のプレイヤーへの展開が予定されているとのことです。
また、収集したデータとスコアは、コーチがリクルートのために利用できるといいます。
今回は、スポーツ業界でのVR活用例をご紹介しました。このようなVR技術を用いた新しいトレーニング方法は今後より普及していきそうですね。
VRは動きが大きく、カスタマイズの自由度も高いため、様々な業界で有効なツールとして活用することができます。抱えている課題が、もしかしたらVRで解決できることもあるかもしれません。弊社では、課題解決に向けたVR開発を行っております。VR利用をお考えの方は是非お気軽にお問い合わせください。
参照元:Virtual Reality Being Used by Indiana Soccer for Enabling Player Competition During the Pandemic
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