現場検証に、犯罪者の社会復帰まで!広がる刑事司法制度へのVR活用事例
不動産や教育、医療など広く様々な業界での活用と普及が期待されるVR。今回はそんな動きの一つである、刑事・司法業界での活用事例をご紹介します。

保安官のトレーニングに!危険な状況でも対応力を高める

アメリカ・ニュージャージー州モンマス郡では、保安官の射撃トレーニングにVRを使ったシュミュレーションを用いています。使用しているのは「VRシミュレータVirTra V-300」。犯罪の現場や危機的な状況をVRで再現し、トレーニングを重ねることで予知しない緊急事態への対応力の上昇を目指します。
犯罪者の社会復帰をサポートする「Virtual Rehab」
犯罪を犯した人が釈放されて、再び犯罪に手を染めてしまうケースは残念なことに少なくありません。それらを未然に防ぎ、犯罪者のスムーズな社会復帰を目指すべく開発されたのがこの「Virtual Rehab」です。このソフトを通して社会教育や職業訓練、心理矯正などのサポートを受けることが出来るそう。
VRを証拠として提出!現場状況を再現する取り組み
こちらは、法定に提出される証拠に写真や動画と同じようにVRも加えようという取り組みです。VRで犯罪現場を再構築し、そこを実際に裁判官に歩いてもらおうという内容のようです。写真や映像からは分からなかった、現場の状況を第三者が正確に判断できるようになると期待が寄せられています。
VRを使った司法や刑事のこれから
堅いイメージのある司法や刑事の現場でVRの活用が検討されているのは、少し意外な印象を受けましたね。360度映像による現場の記録映像の撮影など、VRや360度はこれまでの媒体には無かった新しい角度から、司法や刑事方面で活躍していくことが期待されているようです。まだまだ本格的な導入までは遠そうではありますが、これからに期待していきたいですね。
[参考サイト]
Here’s How VR is Reshaping the Criminal Justice System – VRScout
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